温泉の分類

温泉(療養泉)の分類

泉質による分類

「光線分析指針」(平成26年(2014年改定)により、泉質名が10種類に分類されました。これらは下記のように分類できます。

グループ 特徴 掲示用泉質名
単純温泉 泉温が25℃以上で、温泉水1Kg中の溶存物質量(ガス性のものを除く)が、1,000mgに満たない温泉 単純温泉
塩類泉 温泉水1kg中の溶存物質量(ガス性のものを除く)が、1,000mg以上のもので、陰イオンの主成分によって分類される温泉 塩化物泉
炭酸水素塩泉
硫酸塩泉
特殊成分を含む温泉 溶存物質量(ガス性のものを除く)が1,000mgに満たなくても、特殊成分を一定量以上含む温泉 二酸化炭素泉
含鉄泉
酸性泉
含ようヨウ素泉
硫黄泉
放射能泉

浸透圧による分類

温泉分析書で、泉質名が書かれているところに「低張性・中性・高温泉」と「浸透圧」・「液性」・「泉温」で分類し併記されている。この浸透圧とは濃度が異なる水溶液間に生じる圧力のことで、濃度を一定に保とうして水分濃度が薄い(低い)方から濃い(高い)方へ移動する圧力のこと。
人間の体液は約8,800mg/kg(8.8gの食塩を1リットルの水に溶かした食塩水(生理食塩水)に相当します。
鉱泉の浸透圧を,溶存物質(ガス性のものを除く)により以下のとおり分類

溶存物質 (ガス性のものを除く) mg/kg
低張性 8,000未満
等張性 8,000以上10,000g未満
高張性 10,000以上

低張性の温泉は水分が吸収しやすいので、手がシワシワになります。一方高張性の温泉は体の水分が体外へと出ていきやすくなるので、長湯をすると脱水症状になることがあります。同時に温泉の成分が体に吸収しやすくなり、湯あたりの原因になります。

人間の体液(生理食塩水の凝固点(氷点))約-0.55°Cによる分類方法もあります。

凝固点(氷点)
低張性 -0.55°C以上
等張性 -0.55°C未満〜-0.58°C以上
高張性 -0.58°C未満

pH(水素イオン濃度)/液性による分類

「低張性・中性・高温泉」の中性の部分
科学的にはpH7.0を中性とし、これより低いものを酸性、高いものをアルカリ性と分類しています。

強酸性 pH2未満
酸性 pH2以上~pH3未満
弱酸性 pH3以上~pH6未満
中性 pH6以上~pH7.5未満
弱アルカリ性 pH7.5以上~pH8.5未満
アルカリ性 pH8.5以上~
強アルカリ性 pH10以上~

泉温による分類

地上に湧出した「地下水(鉱泉)」の温度、または採取した時の温度を「泉温」といいます。温泉分析書の「湧水地における調査および試験成績欄」には「泉温」の記載があります。
源泉から採取されるときの温度が25℃以上の場合、溶存物質の量にかかわらず温泉となります。

分類 泉温 泉質名に、泉温が反映されると下記のような表記になります。
(例)
25℃未満の場合→ナトリウム-塩化物冷鉱泉
25℃以上の場合→ナトリウム-塩化物泉
鉱泉 冷鉱泉 25℃未満

低温泉 25℃以上~34℃未満
温泉 34℃以上~42℃未満
高温泉 42℃以上~